「工場の困った」を解決するシェアリングファクトリーが、新サービスを開始。これまでの、工場設備のレンタルや売買をサイト上で行うシェアリング事業に加え、新しく展開するのが<加工サービス>。「加工先を探している企業」と「加工を引き受けたい企業」のマッチング、さらに、シェアリングファクトリーがコストや納期、品質までを管理。<技術のシェアリング>という新しいカテゴリーを立ち上げました。
工場設備機器のシェアリングサービスを提供する、株式会社Sharing FACTORY (本社:愛知県名古屋市、代表取締役:長谷川 祐貴、以下「シェアリングファクトリー」https://sharingfactory.co.jp)。設備の稼働率が低い、もしくは遊休となっている<機器のシェアリング><遊休資産の売買>のプラットフォーム運営を通じて、工場の困ったを解決しています。
設備のニーズに対して製造現場をダイレクトにつなげる既存システムに加え、新たに製造部品の<加工サービス>を開始。「金属・樹脂の切削を1品から、短納期で発注できる」新サービスの構想や実施に至った背景には、シェアリングファクトリーの持つ企業の強みが生かされています。
サービス開発の背景
シェアリングファクトリーの既存サービスにより培った企業間ネットワークは500社以上。その中で、製造現場での「加工先を探している」「加工を引き受けたい」という、2つのニーズを発掘。これらの要望を<加工サービス>で解決しようというのが、新しいサービスに至った背景です。
シェアリング事業がさまざまなカテゴリーに拡がる中、工場設備に着眼したシェアリングファクトリーが、さらに新たな試みとして始めた<加工サービス>。すでに、運用開始からトライアルケースも含め、一定量の実績を検証できたことで正式にリリース。そのサービス概要と特徴が公開されました。
モノのシェアリングから、さらに発展
これまでの<機器のシェアリング><遊休資産の売買>で構築した企業間ネットワーク。そこには、「既存のサービスでは対応できない加工案件の悩み」がありました。
シェアリングというCtoC取引では表面化しない、新たな現場のニーズをいち早くキャッチできたことが、<加工サービス>にフォーカスするきっかけでした。
他の企業でも、WEB上で見積もりから図面をデジタル化、受注企業間をマッチングするサービスは存在します。シェアリングファクトリーの<加工サービス>では、マッチングにとどまらず「図面に対する提案や品質に担保する」ことが大きな特徴です。
つまり、<モノのシェアリング>から<技術のシェアリング>へと発展した、まったく新しいカテゴリーといえます。
企業間の所有から共有へ、受注体制をシステム化
加工業者の開拓にはさまざまな困難があります。
「工場による得意不得意」「難易度の高い技術」「コストの変動」「突発的な受注の依頼先」など。
このような問題を解決する仕組みを構築したのが、シェアリングファクトリーの<加工サービス>。強みは、シェアリングファクトリーが有する<受発注案件の最適化>をコントロールする機能です。
シェアリングサービスで培ったネットワークからなる、高度な加工技術を有する職人の<技術のシェアリング>と<加工資材の調達ルートのシェアリング>の活用で、あらゆる条件に対応します。
新たなカテゴリーとして、価値観の浸透に向けて
シェアリングファクトリー<加工サービス>のもう一つの特徴は、「短納期と高品質を実現する加工体制」。ただ単に、発注企業と加工業者を仲介するのではなく、相談を受けた企業のニーズに応じた「納期」「コスト」「品質」などに、シェアリングファクトリーが直接関与します。
例えば、クライアントのニーズをシェアリグファクトリー技術担当がヒアリングを行い、加工技術を有する企業と連携し、最適な受注フローを構築。コストや品質コントロールにおいても、社内の製品加工チームが司令塔となり解決に導きます。
このようなシステムにより、さまざまなケースで幅広い技術を活用することが可能になりました。
今後のさらなる展望
拠点である愛知県は、言わずと知れた製造業の最大拠点地域の一つです。
今後は、既存ネットワークにとどまらず、親会社である総合セラミックスメーカー「日本特殊陶業株式会社」が長年培った取引企業ネットワークも巻き込み、体制の強化を図っています。そうすることで、対応が難しかった、量産系や高度な加工などの案件も可能に。<モノ>と<技術>のシェアリングで、より柔軟に幅広く、クライアント企業のお困りごとを解決に導くサービスへと展開していきます。